一般歯科
一般歯科について
歯の神経(歯髄)を抜いた歯は、枯れ木のようになります。
歯髄を抜いた時点で、歯のエナメル質と象牙質の細胞は死にます。庭に植わっている木は風雨にさらされても朽ちることなくしなやかですが、根元で切って切り 株から上の幹を庭に放置して4~5年もすれば朽ちてきて、切り口は黒くなり、枝や葉は乾燥が進み、折れやすくなってしまうような感じを想像してみてください。
お口の中は、年中36℃前後の水分に浸かっていて酵素や細菌で分解や腐敗は進みやすく、割れたり折れたり膿んだりしないようにかぶせ物をしたり、脱灰 を遅らせるためにフッ素ジェルを使用してみたり工夫はしますが限界があります。
では神経を取らなくてよくするためにはどうすればよいのでしょう?
当院でお勧めしているフッ素ジェル
歯科衛生士が使い方を説明します。
香りの好みとかテイスティングもしていただけます。
できるだけ歯を削らないことです。といっても虫歯を取り残してはいけませんので、リスクに応じて定期的にチェックして、早めにきちんと治療することです。
かかりつけの歯科医院を持てば、自分の治療履歴があるので、そろそろ材料の限界でやりかえが必要そうだとか、的確なアドバイスを受けることができます。フッ 素ジェルをきちんと使っている患者さんの古くなった詰め物をやりかえる時、使ってない患者さんに比べ、すき間から唾液や細菌は入るけど、フッ素も入り再石 灰化も多少起こっているのか、詰め物の下の歯質があまり柔らかくなっていないことが多いように思います。
でも、一番よいのは、歯を削らないことです。
一度虫歯になって治療した歯は、リスクにより長短はありますが、やりかえが一生必要になってきます。
永久歯に生えかわり始める5~6歳から最後に生えた永 久歯のエナメル質がしっかり熟成して硬くなる18歳位までの時期に、正しい食習慣やブラッシングなどの生活習慣を学び身につけ、リスク検査を受け原因の改 善をはかり、定期的に歯の掃除を受け、フッ素を塗って固くて丈夫な歯にしてあげれば、その後の人生で虫歯になる可能性はかなり低くなります。きちんと咬合 育成をし、カリエスフリー(虫歯ゼロ)の永久歯列を作ってしまえば定期的メンテナンスで歯周病を予防することは意外と簡単です。
私は自分が治療を受けるな ら、自分の家族に治療を選ぶなら、そういった方法を選びます。ですから患者様にも、もちろんそういった方法をお勧めします。それがメディカルトリートメン トモデルというシステムで、リスクを把握し、リスクをできるだけ下げる治療をし、メンテナンスしていくシステムです。原因を知って治していくのは科学的で 医療として当然のことです。