歯周病・再生治療・インプラント
歯周病専門医として重度の歯周病患者様に対しては、歯周外科や歯周組織再生療法やインプラントといった高度先進歯科治療を提供することができます。 重度の歯周病では矯正も利用し た包括歯科治療が必要な場合も多く、そういった場合は矯正も含めた包括的な歯科治療もさせていただいています。 開業16年目の改装をしました折、モニター完備の個室のオペ室や、安全な手術のためドイツシロナ社製のCT、ドイツミーレ社製の器具洗浄機やクラスBの滅菌システ ムおよびクリーンルームといった設備も整えることができました。 長期予後を考えた治療計画を立て、少しでも長い間、一本でも多くの歯を残し、よく噛んで美味し く食べていただけるよう質の高い治療をしていきたいと思います。 歯周病は治療後のメンテナンスケアが大切です。当院は、歯周病をよく勉強してトレーニングを積んだ ベテランの歯科衛生士がいますので安心していただけると思います。 |
|
院長 中山真弓 |
DHチーフの塩田です。浮田歯科医院に勤めて11年目になります。 毎年院長と日本歯周病学会や臨床歯周病学会に参加して最新の情報を取り入れつつ、安定したメンテナンスを提供できるようチーム全体のスキルアップを行っています。 ずっと通っていただいている患者様の歯を守るため、私たちは歯 科衛生士としてのやりがいと誇りを持って日々仕事をさせていただいています。 できるだけ痛くなく快適にメンテナンスケアをさせていただき、笑顔で帰っていただける よう心がけています。 |
|
歯科衛生士 塩田恵子 |
インプラント治療について
インプラント治療に対する当院のスタンス
インプラント治療はとても成功率が高く、確実に患者様に喜ばれる良い治療だと思います。しかし、将来的に予測の つくことは、最初から治療計画に入れて、最小限の本数で、確実に長期予後の良い位置に、埋込できるよう、よく考えておく必要があります。
例えば、失活歯 (神経を取ってしまった歯)などは、予後が不確かなので将来的に欠損することをあらかじめ考えに入れておく必要があると思います。また最近問題になってい るのが、インプラントが歯周病に感染してしまう、インプラント周囲炎の問題。あせらず時間がかかっても、しっかり歯周病を治療してから行うことをお勧めし ます。
私は、歯周病専門医の立場から、責任を持って対応させていただこうと思います。また不幸にして、何らかのトラブルがあった場合も歯周病の知識と技術で確実に速やかに対応させていただきます。
他院でインプラント治療をお受けになりトラブルで困っている患者様のセカンドオピニオンや、リカバー治療もお受けしています。ご相談下さい。
インプラント治療
歯科用インプラントとは、天然歯根の代用となる人工歯根のことです。インプラント本体は外科手術により、顎の骨に埋め込みます。
埋め込まれたインプラント は平均6~12週間の期間を経て骨にしっかりと結合します。インプラントの材質には純チタンが使用されています。純チタンは生体組織によく親和します。
インプラント治療の利点
- 取り外しの入れ歯に代わって、固定式のブリッジを入れることができます
- 取り外しの入れ歯を選んだ場合でもインプラント上にしっかりと固定することができますので
通常の入れ歯のようなズレや食べ物のかけらが入った時の痛みをなくすことができます - インプラントによるブリッジや単独歯なら、天然の歯とほとんど同じ感覚でかめます
- ブリッジにするのではなくインプラントの単独歯を選べば、臨在歯を削らなくて済みます
- 自然な外観や表情を取り戻すことができるので、人前で話したり笑ったりすることもまったく平気です
- 噛む機能が回復することで食べ物の制限がなくなり、バランスの良い食事が楽しめます、
楽しい食事は身体を健康に保つだけでなく、心まで健康にします
インプラント治療のバリエーション
歯を1本だけ失った場合
”失われた1本の歯根の代用品”として、インプラントを1本だけ使って失った歯の部分を修復する方法は、最も洗練された治療であり、審美的にも満足のいく結果が得られます。
顎骨の”萎縮”の心配もなく、本来の骨量を維持できます。
ブリッジを入れる時のように健康な隣の歯を削る必要がありません。
ブリッジは1日3回の食事に使用すると、10年も使えば消耗しますのでやりかえが必要となります。その際に作り直しが必要となります。しかしインプラントは虫歯にならないので仮着で使用できるため耐久性を考慮した設計にしておけば修理修正をしながらずっと長く使うことができます。
アメリカの保険調査データで、ブリッジに比べ長期予後の見込める最もエビデンスの高い治療です。
数本の歯を失った場合
この場合もインプラントが理想的な解決方法となります。
数本のインプラントを歯の無い部分に埋入し、
これを土台としてヘッド部にブリッジをかぶせます。
歯のない部分が広い場合
臼歯が失われた場合、従来は取り外し式の部分入れ歯で咬合機能を
回復させてきました。
これに対し、インプラントなら天然歯と同じような”固定式”の
人工歯を入れることができます。
歯がまったく無い場合
インプラントを歯根の代わりに用いたマグネットデンチャーでしっかり
噛めるだけでなく、歯槽提の吸収を防止したり咬合支持の改善など
様々な利点がありま す。
また骨が少なく固定性のインプラントが困難な場合にも適します。
使いやすいユニバーサルデザインの入れ歯で手入れもしやすいです。
インプラント治療の流れ
インプラント治療はこのように行います
インプラント埋入手術に伴う不自由さ痛みの程度、およびその継続期間は臼歯の抜歯と同じくらいと考えてください。埋 入手術は局所麻酔下で行います。顎骨を露出し、そこにインプラントを埋入し傷を縫合します。やがてインプラントは周囲の骨と結合し、安定します。
インプラ ントと骨が結合するまでの間、定期的に検診を行い、インプラントの状態をチェックします。約6~24週間でインプラントは周囲の骨と完全に融合されます。 その後にヘッド部を装着しますが、ストローマンインプラントでしたらこの段階での2回目の手術をしなくてすみます。
STEP.1 診断と治療計画
レントゲ ンなどによって十分な診断の後、インプラント治療に関する説明を受けます。
インプラント治療は専門のトレーニングを受けた歯科医師のみが行います。
STEP.2 インプラント手術
チタン製の小さなネジのような形状のインプラントを局所麻酔で顎の骨の中に埋め込みます。
インプラント手術図 STEP.3
インプラント手術インプラントと骨がしっかりとくっつくまで約6~24週間待ちます。この期間、
一般的にはインプラントの上に仮歯を入れて おきます。
※骨の状態など、様々な条件により異なります。
STEP.4 歯の装着
ストローマンインプラントなら、ここで人工の歯を取り付けます。
手術 の2回式のインプラントの場合はここでもう一度手術してインプラントの頭を出さなければなりません。
インプラント治療の終了後はホームケアが重要です。正 しい歯磨きを行い、3ヶ月~半年に一度は定期健診を受けましょう。
当院のインプラント材料
日本で購入できるインプラントの中で最も材料代原価が高いのですが、
世界の人が支持するスイス生まれのストローマンデンタルインプラントを採用しています。
ITI学会との連携
ストローマンインプラントは、ITI学会(International Team for Implantlogy/インプラント学のための国際チーム)の医学的理論に基づいた研究と助言により開発されております。ITI学会は、生体工学、物理 学、化学、外科、歯科等の専門のフェロー(評議員)によって構成されたインプラント学の国際研究チームです。
骨整形外科分野で50年の実績を持つスイスの ストローマン(Strauman)研究所との密接な連携により、インプラント学ならびに歯科学の発展に貢献しております。
ITIフェローは、世界30ヶ国 以上に渡り、約400名が活躍しております。フェローの50%は大学教授と各専門分野のエキスパートで構成されており、研究・開発・教育に成果を発揮して おります。ストローマンインプラントは厳しい品質管理の下で研究・開発・製造・販売が進められており、製造元であるストローマン社は国際基準である ISO09001の厳しい規格に適合し、その認証を得ています。
歯科医療の発展によって、多くの人がきれいな歯を持てるようになりました。美しい笑顔を取り戻したい方は、インプラント治療という選択肢があります。世界で500万人以上の患者さんが、ストローマンのインプラントで治療を受けており、高い成功率が報告されています。
【結論】
世界中で数百万人の患者さんがインプラント治療の恩恵にあずかっています。
今日ではイ ンプラントを用いた義歯が、従来の義歯に代わる治療法として認められつつあります。正しくお手入れすれば、インプラントによる人工歯は非常に利点が多く、 かつ半永久的な義歯となり、長期間に渡ってご満足いただく状態を維持することができます。
念入りなお手入れは確かに大変です。しかし、その労力に対する 「歯のある生活を取り戻す」という見返りが非常に大きいものであることは言うまでもありません。
インプラントを長持ちさせるためには?
インプラントの上 に歯をかぶせ、インプラント治療が一応終了しました。それからが問題です。
あなたのインプラントを長期に渡って機能させることができるかどうかはあなた次 第です。
1.毎日の念入りな歯みがき
最も重要なホームケアが歯みがきです。「食べたらすぐにみがく」を心がけ、
指導された正しいブラッシングを行いましょう。
2.歯医者さんでの定期健診
当たり前のことですが、インプラントには神経がありません。
ですから感染が起こっても自覚がありません。グラグラ動いてたり、膿が出はじめて気が付くのですが、
こうなってからでは手遅れです。 治療終了後は先生の指示に従って必ず定期的に検診を受けましょう。
検診では、インプラントの状態、歯肉の状態、かみ合わせのバランスのチェックなどと専門家(歯科衛生士)による歯のお手入れを行います。 また、定期健診はインプラントのこと、骨の状態、歯肉の状態、お口の中全体の事など、インプラント手術を通じての情報はその歯医者さんがしっかりチェック してくれます。
定期メンテナンス
当院では責任の持てる診療を心がけていますので、材料は最高のものを使用しています。
インプラントは人工の物なので虫歯にはなりません が歯周病にはなりうるのです。
術後のアフターケアや定期検診に通って頂くお約束をしてくださる患者さんのみインプラント治療をさせていただいています。
専門医との連携
当院では、上顎の骨量の少ない症例ではソケットリフト法によるサイナスリフトまでは対応いたしますが、
ラテラル法によるサイナスリフトが必 要な場合は、口腔外科指導医の夫が市内で開業しておりますので、
そちらにご紹介させて頂きます。(⇒中山歯科クリニック)
歯周病について
歯周病とは?
40歳以上の成人のうち、5人中4人以上が歯周病にかかっているといわれ、歯を失う最も大きな原因となっています。
歯周病はその進行の程度によりいくつかの治療が適用されますが、主な治療の流れをご説明します。
1.初期治療
ポケットの深さを測定し、口腔内写真撮影を行います。(詳しくはこちら⇒)
次にプラーク・歯石の除去を行います。(スケーリング&ルートプレーニング・ブラッシング)
スケーリングは歯の表面や根の表面のプラークや歯石を機械で取り除くことです。
ルートプレーニングは歯根の表面がざらざらしたり、歯石で満たされていたり毒素や微生物で汚染された表層を除去する方法です。このことにより、歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(2~3㎜)維持されればメインテナンスに移行します。
2.二次治療(歯周外科手術、再生治療)
歯周病の進んだ部位のみに行われます。
基本治療で一部ポケットの深さが改善されずポケット内で細菌が生息し、ブラッシングで除去できない状態や歯周病が進行してしまった状態に対して、外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。
また、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術もこの時期に行われ、手術はそれぞれの病態にあった方法が適応されます。歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(2~3㎜)維持されれば修復治療に移行します。
外科手術を行った後は少なくとも1週間~10日間禁煙していただきます。また、3週間程度固い物を噛むのを控えていただきます。
重度の歯周炎の方の大半が喫煙者です。せっかく頑張って外科手術をしても、喫煙者の再発率は高く、できれば禁煙して欲しいと思っています。
私、たばこが大嫌いなんです!!歯周治療を志す者として、たばこは天敵なんです。
勉強会で知り合ったK先生が、自分が金持ちだったらJTを買い取ってぶっ潰すんだけど・・・
全身の健康にとっても、歯の健康にとっても明白に悪いとわかっているのにどうして社会悪が許されているのか不思議に思う。と鼻息を荒くおっしゃっていて、おもしろいこと言うなあと感心したものです。インプラント治療や歯周外科手術において非喫煙者に比べて明らかに予後が悪いです。つまり再発しやすいです。それを覚悟の上でお吸いになるのであれば仕方な いですが、高い治療費を払い、痛い思いもし、頑張ったのに悪い結果になってしまうのはこちらも切なくなるので、私はたばこが大嫌いなんです!!
できればいくら自己責任だからと患者様が納得されても、喫煙者に歯周外科手術やインプラントを
したくないのが本音です。
3.修復治療
欠損補綴としてのブリッジや義歯の作成、また動揺歯の連結のための歯周補綴物の治療を行います。
4.メインテナンス
歯周病の再発防止と健康の状態を維持してゆくために定期的に
検査と予防処置を行うことが必要です。
歯周病のチェックと専門家によるプラークや歯石の除去などの
クリーニングを行う事が何よりも重要です。
どのような治療をたどっても、行き着く先はメインテナンスになります。
歯周組織再生治療について
歯周治療の目的は、病気の進行を止め健全な状態に組織を回復させ、それを維持する事です
もしまだ病気が初期の段階であれば歯の表面を清掃することで、手術をしなくても組織の炎症をなくすことができますが、歯周病が中期以上に進行し、深い歯周ポケットができている場合、手術が必要となることがあります。
手術では歯周ポケットを浅くし、感染した組織を取り除く事により、健康な状態になります。しかし歯肉は以前より低い位置に下がってしまうため歯が長くみえるようになります。
近年まで、歯と骨を結ぶ繊維を再生できる方法はほとんどありませんでした。しかし1980年代以降、
新しい研究が開発され失われた歯周組織をよみがえらせる再生治療が成果をあげるようになってきました。
歯周組織再生療法には、骨移植術、GTR法、エムドゲイン法があります。
1.骨移植術
歯周病が進行し、咬合性外傷により破壊された骨槽骨の垂直性骨欠損部に移植材料を充填することにより歯周組織の再生を図る方法です。移植材として、自家骨(自分の骨)、他家骨(他人の骨)、異種骨(牛などの骨)、人工骨(ハイドロキシアパタイトやβ-TCP)があり、それぞれ骨再生能力に特徴があります。
2.GTR法
1980年代に入り、歯周外科手術後の骨槽骨欠損部に生体親和性が高く、かつ細胞遮断効果やスペース保持能力のある膜を留置し、骨欠損を被覆する術式や材料が開発されました。この方法により創傷治癒の場から上皮や歯肉組織が排除され、歯根膜、骨由来の細胞の遊走、活性化が起こり歯槽骨や歯根膜の再生を伴う歯周組織の再生が期待できます。
ゴアテックスGTRメンブレンは歯と骨を結ぶ繊維の再生による治療法を目的に開発された生体材料で、10年に及ぶ臨床実験からその安全性が確認されています。心臓外科手術など医科の用途にも使用される実績があります。
3.エムドゲイン法
エムドゲインゲルはスウェーデンのビオラ社で開発された歯周組織再生誘導材料です。
エムドゲインゲルの主成分であるエナメルマトリックスデリバティブは、子供の頃歯が生えてくる時にエナメル質だけでなく象牙質、歯根セメント質、歯槽骨や歯根膜の形成にも重要な働きをするたんぱく質です。
現在の科学水準に基づく高い安全性の確保の下、幼若ブタの歯胚から作られたもので、2008年5月現在、世界44ヶ国で使用されています。75万症例以上に使用され、副作用が一例も報告されていない安全な歯周組織再生材料なのです。