訪問診療で、通院が難しい方にも質の高いケアを行います

これにより、通院が困難な高齢の患者様でも、その人の住む環境で適切な口腔ケアと継続的なメインテナンスを提供できるようになりました。
この訪問診療サービスは、通院が難しい患者様にとって、お口の健康を維持し、生活の質を高めるために非常に重要です。
私たちは、患者様一人ひとりの状態に合わせた個別のケアプランを立て、継続的にサポートしています。
また、定期的なメインテナンスによって、小さな問題を早期に発見し、大きな健康問題へと発展するのを未然に防ぎます。
私たちの使命は、患者様が生涯にわたって健康な口腔を維持できるよう支援することです。
そのために、最新の医療知識と技術を駆使し、患者様一人ひとりに寄り添った治療を心がけています。みなさまのかかりつけ医として、全身の健康を考慮した総合的なケアを提供することで、患者様の豊かな生活と幸せに貢献したいと考えています。

訪問歯科をご利用できる方

訪問歯科診療の主な内容

口腔ケアの重要性

「口腔ケア」とは、単に歯磨き以上の全般的な口内清掃を指します。
歯垢除去はもちろん、舌苔や粘膜のケアも含まれ、これらは全身健康に大きく影響します。
例えば、口腔内の細菌が誤嚥性肺炎のリスクを高めることが知られています。
したがって、口腔ケアは誤嚥性肺炎予防につながり、高齢者の生活の質の維持や向上に寄与します。
歯周病は成人の大多数に見られ、その病原体は誤嚥性肺炎だけでなく、心血管疾患やアルツハイマー型認知症、糖尿病など多くの病気と関連があるため、口腔ケアの実施は非常に重要です。
現在、多くの高齢者施設では、入居者の健康維持と生活の質の向上のために口腔ケアを積極的に行っています。

訪問歯科の必要性

政府は認知症に対する包括的な対策を推進し、国や地方自治体、民間企業、教育機関などが協力して、予防と共生を目指しています。
歯科でのケアが認知症の発症を大きく減少させるというデータがあります。
認知症の治療法はまだ確立されていませんが、発症前の予防と、発症後の進行を遅らせる取り組みが重要です。
当院では、認知症についての知識を深め、地域の一員として貢献を続けていくことに努めています。

加齢と口腔機能の関係

加齢による口腔機能の低下、オーラルフレイルは、咀嚼（噛む）、嚥下（飲み込む）、話す、味覚、表情作り、ストレス発散、免疫系の機能などを含む口腔の機能の衰えを指します。
日常の食事は、栄養摂取だけでなく社会的交流の場でもあり、その質の低下は、身体だけでなく、精神的健康にも影響します。
高齢者は、健康な歯の本数が自然に減少し、硬い食べ物の咀嚼が困難になりがちです。
筋力低下と歯周病の進行も噛む力を弱め、食事の質に影響を与えます。
加齢に伴い、舌の筋力も低下し、嚥下機能に影響を及ぼします。
歯の本数が少なくても、舌が機能していれば飲み込みは可能ですが、舌の力の衰えは飲み込みの困難さに直結します。
このため、年を取るにつれて、食事の形態を変える必要があり、特に高齢者施設では、嚥下機能に合わせた食事の提供が重要です。
アンケート調査によると、多くの高齢者がリタイア前に「歯の定期検診を受けておけばよかった」と後悔しており、歯の問題は年齢とともに深刻化することが示されています。
オーラルフレイルへの対策としては、定期的な歯科検診の重要性が強調され、歯科医院では歯の本数を維持する取り組みが強化されています。
しかし、口腔筋力や機能の衰えに対する注意も必要であり、健康的な口腔状態の維持が今後の課題です。
当院では、オーラルフレイルの予防と対策に積極的に取り組んでおり、長寿を支える口の健康の重要性を広めています。

訪問診療を積極的に利用して、健康寿命を伸ばしましょう

訪問歯科診療は、通院が困難な方々にとって、生活の質を高め、健康を維持するための大切なサービスです。
当院では、個々の患者様の状況に合わせた最適な治療とケアを提供することで、皆様の笑顔と健康な日常をサポートします。
どんな小さなお困りごとも、お気軽にご相談ください。
私たちは、患者様一人ひとりに寄り添った心温まる訪問診療を心がけています。