大人の診療の流れについてご説明します 当院の診療システムについて メディカルトリートメントモデルというシステムを取り入れています。メディカルトリートメントモデル(MTM)とは、初期のリスク評価から、個々の患者さんに合わせ […]
メディカルトリートメントモデルというシステムを取り入れています。メディカルトリートメントモデル(MTM)とは、初期のリスク評価から、個々の患者さんに合わせた予防プログラムの立案、最小侵襲治療などを行い、定期的なメインテナンスに至るまでの流れです。
初日の診療では多少お時間をいただきますので、あらかじめご予約の上でご来院ください。来院後、まずは問診表の記入をしていただきます。
次に、これから診療を行うにあたり、患者さんにも診療内容をよく理解していただくために、ビデオをご覧いただきます。
お口全体を詳しく診るために、連続した10枚のデンタルエックス線を撮ります。歯と歯の間の虫歯や二次カリエスや歯周病の進行状態のチェックができます。
衛生士が口腔内のチェックと歯周検査を行います。 次回来院時に本日採取したプラーク内の細菌の位相差顕微鏡画像をお見せします。 細菌の量や種類をチェックすることで細菌の活動性や、炎症の程度を知ることができます。他に、PCR(プラークコントロールレコード)をチェックします。TBIの際の目安となります。
患者さんによって、う蝕や歯周病のリスクは違います。リスクによって治療後のメンテナンスの間隔が違ってきます。虫歯や歯周病のリスクを把握するために唾液検査を行います。
歯科衛生士が磨き残しのプラークをきれいに仕上げ磨きしてから、診療開始前のお口の中の状態を記録するために、口腔内写真を撮影します。
すぐに治療が必要な歯があった場合には応急処置を行います。
その日に行った治療の結果を、いつでも確認できるようにデータとして入力します。
来院2日目です。診察時の検査の結果をご説明します。まずは自分のお口の中をしっかりと知ってください。虫歯の原因が一つ違えば予防法も違うからです。
前回行ったサリバテスト(唾液の検査)の結果についてご説明します。唾液の検査により唾液の量・質・細菌の量・カリエスリスクがわかります。
1回目に採取したプラークの位相差顕微鏡画像の説明をします。歯周病の進行に合わせてその原因や今後の治療の概略を説明します。
歯科衛生士が磨き残しのプラークをチェックし、そこのプラークをきれいに除去する方法を説明します。お口に合った歯ブラシを処方し、ホームケアの方法を指導いたします。正しい歯磨きは虫歯や歯周病のリスクを下げます。
歯の表面についたバイオフイルム(プラークや微生物)や歯石を除去します。歯磨きだけでは取れないので、手用スケーラーや超音波スケーラーを使います。
その日に行った治療の結果を、いつでも確認できるようにデータとして入力します。
(診療目安:約30分~60分 数回に分けて)
歯の表面についたバイオフィルム(プラークや微生物)や歯石を2回目の来院で除去しましたので、歯周組織がどのように変化したかを調べます。次に歯根面のプラークや歯石を除去し、歯根面に浸透した菌体外毒素や微生物で汚染された表層を除去します。
前回行った歯磨き指導がきちんと行われているかチェックします。改善が必要な場合は再度指導します。
初期治療により歯周組織がどのように変化したかチェックして評価します。
ひととおりSRPを終え、2~3週間後に歯周検査をします。歯周組織がどのように変化したかを調べます。これを再評価し、次の歯周治療計画を立てます。
前回行った歯磨き指導がきちんと行われているかチェックします。改善が必要な場合は指導します。
初期治療により歯周組織がどのように変化したかチェックして再評価し、歯周組織が整えば虫歯の治療をしていきます。 4の再評価で歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(2~3mm)になればカリエスリスクや必要に応じて虫歯の治療をしていきます。初期の治療で一部ポケットの深さが改善されず、ポケット内で細菌が生息し、ブラッシングで除去できない状態や歯周病が進んでしまった状態に対して外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。また特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術を行う場合もあります。(→詳しくは歯周病治療・再生治療の頁へ)ポケットが改善されれば、虫歯の治療をして行きます。
虫歯治療も終わり、お口の中がとてもきれいになってきました。
虫歯治療が終わったので、ここで再度歯周病について検査を行います。
虫歯や歯周病のリスクがどの程度改善されているのかを確認するためにあらためて唾液の検査をします。
治療前と治療後の状態の変化を比較しチェックするために、再度口腔内写真を撮影します。
治療後の状態を確認し、チェックするためにX線写真(レントゲン)を撮影します。
すべての治療が終わりました。歯周病や虫歯の治療前と治療後の比較を写真やグラフを使ってご説明します。また、今後の予防治療プログラムについてもお話します。
いよいよメンテナンスに入る最終段階です。患者様がご自身で取り組むセルフケアの定着を、歯科衛生士がお手伝いします。PLRが15%以下に保たれるよう指導します。
前回行った歯磨き指導がきちんと行われているかチェックします。改善が必要な場合は指導します。
専用の器具を使い、歯のクリーニングを行います。普段の歯磨きで取りきれない汚れをきれいにします。最後にフッ素を塗ります。
これまでの初診時からのデータをファイルした健康ファイルを希望者にお渡しします。 お疲れ様でした。次はメンテナンスへと入ります。
(診療目安 30分~60分)
これまでご説明してきましたように、歯周病と虫歯の治療をし、 お口の中は良い状態になりました。この状態を保つためには日常の歯磨きでは取りきれないバイオフィルムを定期的に取る必要があります。これをメンテナンス(歯科衛生士による歯のお掃除)と呼んでいます。
患者様の口腔内の管理を行う担当の歯科衛生士を紹介します。歯科衛生士は虫歯と歯周病の予防の専門家です。メンテナンス時で来院した際は担当の歯科衛生士が歯周検査や歯のクリーニング を行います。
前回行った歯磨き指導がきちんと行われているか、改めて歯磨き指導を行います。
通常の歯磨きでは取りきれない、歯茎に隠れているところの歯石やプラークを超音波スケーラーやプロ-フィーコントラで取り除きます。最後にフッ素を塗布し歯に取り込ませ、再石灰化を促進させます。
その日に行った治療の結果を、いつでも確認できるようにデータとして入力します。